もうひとつ、次世代型コインランドリーとして、学芸大学駅にある「FREDDY LECK sein WASCHSALON TOKYO（フレディレック・ウォッシュサロン トーキョー）」を紹介します。ドイツ発のブルーのロゴマークがおしゃれなランドリー雑貨のブランドとして約10年前に日本上陸していていましたが、実店舗もついに、2017年に目黒通り沿いにオープン。

店内はクラシカルなシャンデリアとランドリーマシンのミスマッチが目を引く、なんとも不思議な雰囲気です。

フレディレックの誕生ストーリーによると、ドイツでもコインランドリーとは洗濯機を持っていない人が使うもので、洗濯をする場所であるにもかかわらず清潔とはいえない状況でした。「ランドリーの時間をもっとエンジョイしてもらえるようにしたい」と考えたフレディ・レック氏は、壁紙やアートワーク、アンティークのシャンデリアやオブジェを飾り、センスと温もりにあふれた個性的なランドリー＆カフェを、ベルリン郊外の街で2008年に開業しました。

店内にはフレディ氏が選曲したクラシックを中心としたBGMも流れています。
店は評判になって雑誌に取り上げられ、それを見た日本の雑貨メーカーが現地を訪問、感銘を受けて日本に紹介することになったのだそうです。

フレディレックのこだわりは「ここはコインランドリーではなく、ウォッシュサロン」。人々が交流する地域コミュニティの場でありたいという考えは日本でも継承され、利用者を集めた「洗濯ナイト」や「フレディ レック ラボ」などイベントも開催されています。2019年には目黒原町に2号店がオープンしています。
こうしてみると、ランドリーとコミュニティカフェを融合させるというアイデアの発端は、フレディ氏だったのかもしれません。