ココジカ

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ビルの屋上のファームで野菜やハチミツづくり 渋谷の真ん中で農業、はじまる

Vol.55 / 2016, 05


ミツバチが幸せに暮らせるまちは人にも心地よい
渋谷みつばちプロジェクト

最近、近くでミツバチを見ましたか? 「渋谷みつばちプロジェクト」はヒートアイランド問題への関心の高まりをきっかけに、2011年よりオフィスビルの屋上で、シブハチ(渋谷のミツバチ)を育て始めました。他にビルの屋上を緑化してミツバチが蜜をとりにやってくる「ビーガーデン」を作ったり、ミツバチの越冬に成功したり、繁華街の街路樹をミツバチが蜜をとれる樹種に変えるなど、ミツバチと共存するまちづくりを広めています。

特に渋谷は、半径3kmエリアに代々木公園・明治神宮の森をはじめ松濤、南平台、神宮前などの住宅街に囲まれて花や緑が多く、ミツバチが蜜をとって暮らせる環境がたっぷりあります。ミツバチがいなければ公園の花の蜜は蒸発してしまい、受粉できずに散ってしまいますが、ミツバチがいることで受粉して実を結び、神宮の森から鳥たちが実を食べにやってくるという生態系の循環が成り立っています。

旧上野博士宅跡地に建つビルの屋上。イベント時以外非公開です。(2016年5月9日撮影)
旧上野博士宅跡地に建つビルの屋上。イベント時以外非公開です。(2016年5月9日撮影)

「神宮の森は、1920年に誕生した人工の森です。先人たちが森を作ってくれたおかげで、100年後の私たちが心地よく暮らせているのです。しかも人間の食料の約3分の1にミツバチが媒介しています。花やミツバチ、鳥たちと一緒に住んでいける渋谷のまちをこれから100年後への遺産としたいですね」と、発起人の佐藤勝さんは思いを語ります。

「みつばちプロジェクト」の呼びかけは多くの共感を呼び、渋谷の他にも笹塚、代官山、青山、恵比寿など、都内各所で始まっています。2020年のオリンピックイヤーには東京の蜂蜜でおもてなしをしようと意気込んでいるので、その頃には花や果実でいっぱいの街へと東京が変わっているかもしれません。

ミツバチの寿命は30日ほどで、ティースプーン1杯の蜜を集め、命をつないでいきます。「最初はちょっと怖かったけど、ミツバチに会ったら可愛くて大切な生き物なんだ」と、小学生たちは体験学習を通してミツバチの大切さを学んでいます。渋谷のミツバチの活動時期は春〜秋、例年3月28日(語呂合わせでミツバチの日にスタート)から10月末のハロウィーン(ハロウィーン・イベントへの参加が最終です)まで。この期間に、蜂蜜しぼり体験や蜜ろうのキャンドルづくり、蜜ろうのスキンクリームづくりなど、親子で参加できるイベントを開催していきますので、興味のある方はイベント情報を「渋谷のラジオ」等でご確認ください。

また、シブハチが集めた「渋谷のはちみつ」は、ラベイユ渋谷(渋谷ヒカリエB2Fの蜂蜜専門店)でいつでも購入することができます。収益金は蜜源である花や緑を増やす活動に使われますので、みなさんも「渋谷のはちみつ」を味わいながら、東京の緑化を支援しませんか?

ガラス越しに安全にミツバチを観察できる「渋谷328スタジオ(渋谷区桜丘町3-6)」も用意され、イベントを計画中です。(2016年5月9日撮影)
ガラス越しに安全にミツバチを観察できる「渋谷328スタジオ(渋谷区桜丘町3-6)」も用意され、イベントを計画中です。(2016年5月9日撮影)
渋谷のラジオ

店舗情報Information

渋谷みつばちプロジェクト

HP:http://www.328project.com/

※ 渋谷みつばちプロジェクトのイベント情報は
「渋谷のラジオ」87.6MHz FMを聴いてチェック!
木曜日朝8時の番組「渋谷のエコ部」または渋谷のラジオのツイッターでご確認ください。

コラム:ハチつながりの渋谷

渋谷ミツバチのすみかのひとつは、東急百貨店のオフィスビルの屋上です。実はこの場所は、渋谷のハチ公が住んでいた上野博士の家があった場所なのです。同じ"ハチ"同士、渋谷を盛り上げてくれるシブハチたちもぜひ応援してください。

※掲載の情報は発行月時点の情報であり、現在とは異なる可能性があります。