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食で味わう映画の世界
豚肉のすき焼き「ALWAYS 続・三丁目の夕日」より

Vol.28 / 2014, 02

東京下町で自動車修理工場「鈴木オート」を営む家族とご近所を描いた、笑いと涙がたっぷり詰まった国民エンタテインメント映画シリーズの第2弾である『ALWAYS 続・三丁目の夕日』より豚肉のすき焼きの作り方をご紹介します。

SUNWOOD CLUB MAIL MAGAZINE Vol.28

舞台は昭和34年、東京オリンピックの開催が決まり、日本全体が活気にあふれていた東京の下町。本作では、冒頭の『ゴジラ』登場シーンに度胆を抜かれた方も多いのではないでしょうか? それもそのはず、VFXの第一人者である山崎貴が監督を務め、当時の東京の様子がリアルに再現されています。

さて、前作からお馴染みのいつも明るい鈴木則文(堤真一)が経営する「鈴木オート」では、親戚の娘・美加(小池彩夢)を預かることに。妻のトモエ(薬師丸ひろ子)は奮発して「豚肉のすき焼き」で歓迎しますが、美加には「こんなのすき焼きじゃない」と初対面で拒否されてしまいます。そんなお嬢さま育ちの美加が徐々に下町の暮らしに溶け込んでいく様子と、小説家茶川(吉岡秀隆)とヒロミ(小雪)との恋の行方を中心に物語が展開される本作は、昭和を知らない世代にも「なつかしい」と思わせる魅力を持っています。不器用だけれど、温かい人と人との触れ合いなど、日本人の心の琴線に触れる場面が散りばめられています。

作中では美加に否定されてしまった「豚肉のすき焼き」ですが、すき焼きは地域によってさまざまな材料・作り方が存在します。もちろん今回のレシピで使用する豚肉が主流な地域もあります。住んでいる地方や、その家の好みでも材料・作り方は違いますから、牛肉か豚肉かにこだわる必要はないかもしれませんね。関西では焼きつけた肉に直接しょうゆや砂糖で味付けをするのが主流ですが、関東では「割り下」を用意することが多いようです。
この映画は東京下町が舞台ですので、今回のレシピは「割り下」方式で再現しましょう。

レシピ「豚肉のすき焼き」

3人分
調理時間 40分

材料
豚薄切り肉(肩ロースなど)500g
白菜1/8個
春菊1/2束
しらたき1パック
焼き豆腐1丁
生しいたけ3枚
にんじん1/2本
長ネギ1本
3個
ラード(牛脂やサラダ油でも)適宜
チリペッパー少々
《割り下の材料》
だし汁(こんぶ)1カップ
しょうゆ1/3カップ
みりん1/4カップ
1/3カップ
さとう大さじ3
材料

[作り方]

作り方1

1. ボウルに割り下の材料を入れ、混ぜておく。

作り方2

2. 白菜、春菊、生しいたけ、にんじん、焼き豆腐は食べやすい大きさに切り、長ネギは斜め切りにする。

作り方3

3. しょうゆ少々(分量外)を入れた水を沸かして、しらたきを5~10分ゆでて、ザルにあげる。
(アク抜き済みのしらたきでも、下煮すると後の調理が楽)

作り方4

4. すき焼き鍋を熱してラードを溶かし、長ネギと豚肉を焼く。

作り方5

5. 焼き目がついたら、割り下を加える。煮立ったら焼き豆腐や白菜など具材を加えていく。

6. 食べる際にお好みで溶き卵にくぐらせる。野菜から水分が出るので、必要ならしょうゆやみりんなどを足して味を調整する。

豚肉のすき焼き 完成

DVD情報

『ALWAYS 続・三丁目の夕日 通常版』

・発売日:発売中
・発売:小学館
・販売元:バップ
・価格:¥3,800(税抜)+税

Staff & Cast
監督:
山崎貴
出演:
吉岡秀隆/堤真一/小雪
堀北真希/須賀健太/小清水一揮
小日向文世/もたいまさこ/三浦友和(特別出演)
薬師丸ひろ子 他

どんなに時代が変わっても、夢があるから、前を向ける。

Introduction

第29 回日本アカデミー賞を総なめにし、「昭和」ブームを巻き起こすなど社会現象にまでなった『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの第2弾。第31回日本アカデミー賞でも優秀賞を含む、計12部門を受賞し、主演である吉岡秀隆は、シリーズ2作連続で最優秀主演男優賞を受賞。
その他、『俺はまだ本気出してないだけ』の堤真一、『探偵はBARにいる』の小雪、『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』の堀北真希、『アウトレイジ ビヨンド』の三浦友和、『わさお』の薬師丸ひろ子など、日本を代表する豪華俳優陣が共演した。

Story

昭和34年。東京オリンピックの開催が決定したこの年、黙って去ったヒロミ(小雪)を思い続けながら、淳之介(須賀健太)とともに暮らしていた茶川(吉岡秀隆)のもとに、実父・川渕(小日向文世)が淳之介を連れ戻しに現れる。一方、鈴木オートでは、六子(堀北真希)が一人前に仕事をこなせるようになり、順調に取引先が拡大し始めていた。
そんなある日、事業に失敗した親戚の娘・美加(小池彩夢)をしばらく預かる事に。温かく迎え入れる則文(堤真一)やトモエ(薬師丸ひろ子)だったが、お嬢様育ちの美加は今までとは違う生活に戸惑っていた。

※掲載の情報は発行月時点の情報であり、現在とは異なる可能性があります。