ココジカ

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食で味わう映画の世界
ブフ・ブルギニョン 『ジュリー&ジュリア』より

Vol.20 / 2013, 06

アメリカの食卓に革命をもたらした料理研究家ジュリア・チャイルド。「ボナペティ!」を決まり文句に大人気となった彼女の実話を映画化した「ジュリー&ジュリア」。今回は作中のキーフードとなる「ブフ・ブルギニョン」を日本の家庭で作れる簡単レシピでご紹介します。

SUNWOOD CLUB MAIL MAGAZINE Vol.20

映画はニューヨークのOLジュリーと、伝説の料理研究家ジュリアの二人の人生をクロスさせながら、進みます。二人の人生は50年の時を隔てているものの、場面展開が巧みで、1本で2本分の映画を観ているようなお得感があります。

外交官の夫の転勤により住むことになったパリで、食に目覚めたジュリアはつぶやきます。「天職を見つけたわ」。一方、現代のジュリーは作家になる夢を諦め、人生に行き詰まりを感じていました。ふとしたきっかけでジュリアの料理本の524のレシピを1年間で制覇し、それをブログに綴ることを思いつきます。やがてブログは大評判に…。

料理で人生を変えた二人の女性が主人公のお話ですから、美味しそうな料理がいくつも登場します。そのなかで最も重要な役割を演じる一皿が「ブフ・ブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮込み)」です。
のちにジュリアのレシピ本出版に尽力するアメリカの編集者ジュディスが、ジュリアのレシピの素晴らしさを確信したのがこの煮込み料理。その50年後、ブログが評判になり、雑誌の企画でジュリーがジュディスを家に招くことになりますが、ジュリーが作ったのもまたブフ・ブルギニョンでした。

欧米では、煮込み料理をオーブンで作ることが多く、映画の中でジュリーたちが鍋ごとオーブンに入れる様子に、びっくりする方もおられるかもしれません。このやり方は 鍋全体をじんわり加熱するため、焦げ付くことが少なく、シチューなど長時間の煮込みが必要な料理に向いています。ただ、大事なお客様が来るのに、ジュリーは派手に焦がしていましたが…。

今回ご紹介するレシピは一般的な日本のキッチンで作ることを想定して、オーブンは使いません。もちろん映画に登場するジュリアのレシピがベースですが、市販のビーフコンソメやティーバッグタイプのブーケガルニを利用し、シンプルな行程にしました。それでも時間は少々かかりますが、柔らかに仕上がったお肉は格別です。さあ、「ボナペティ!」

レシピ「牛肉の煮込み ブルゴーニュ風(ブフ・ブルギニョン)」

3~4人分
調理時間:2時間30分

ベーコン2枚
オリーブオイル大さじ1
牛肉(シチュー用、大きめに切ったもの)1キロ
塩、コショウ適宜
玉ねぎ1個
人参1個
赤ワイン2カップ
市販のビーフコンソメの素で作ったスープストック2カップ
トマトの水煮缶1/2缶
ブーケガルニ1袋
ブールマニエ(柔らかくしたバター大さじ2に薄力粉大さじ2を加えて練ったもの) 
小玉ねぎ8個
マッシュルーム10個
材料

[作り方]

作り方1

1.煮込み用の鍋とフライパンを用意する。フライパンでベーコンを炒めて取り出し、適当に切ったら煮込み鍋へいれる。次に、肉の表面をフライパンでこんがり焼き、塩コショウをした後、煮込み鍋へといれる。

作り方2

2.同様に玉ねぎと人参も炒めてしんなりしたら、煮込み鍋へ入れる。

作り方3

3.2に赤ワインを注ぎいれ、トマトの水煮、スープストック1カップ分を加える。強火にかけて沸騰したら、ブーケガルニ1袋を入れ、弱火にして最低2時間は煮込む。

作り方4

4.皮をむいた小玉ねぎを別鍋で炒め、残りのスープストックを注ぎいれて塩コショウし、沸騰したら弱火にして15分ほど煮る。マッシュルームはオリーブオイルで火が通る程度に炒めておく。

作り方5

5.肉が柔らかくなったら鍋から取り出し、鍋に残ったスープをザルで濾し、肉と共に煮込み鍋に戻す。そこに4の具材を入れて再び火にかけ、ブールマニエを加えて味を見ながら15分ほど煮込めば出来上がり。

牛肉の煮込み ブルゴーニュ風(ブフ・ブルギニョン)完成

DVD情報

『ジュリー&ジュリア』
・発売日:発売中
・発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
・価格:¥1,480(税込)
©2009 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

Staff & Cast

監督:ノーラ・エフロン
出演:メリル・ストリープ
エイミー・アダムス
スタンリー・トゥッチ
クリス・メッシーナ 他

50年の時を超え、2つの人生がキッチンで出遭った。

Introduction

フランス料理を一般の家庭に紹介し、アメリカの食卓に大旋風を巻き起こした料理本の著者であるジュリア・チャイルドと、彼女の料理本に登場するレシピを毎日作り続けてブログに綴ることを決意した現代のジュリー・パウエルの実話を元に、『ユー・ガット・メール』のノーラ・エフロン監督が、料理を通じ、2人の女性の人生が時を越えて重なり合うさまをハートフルに描いた。『マンマ・ミーア!』のメリル・ストリープと、『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスが2人の主人公を好演した。

Story

1949年、外交官の夫と共にパリにやって来たジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)は、天真爛漫で食べることが大好きな女性。パリでフランス料理に魅了された彼女は、名門料理学校ル・コルドン・ブルーのプロ養成コースに通い始め、やがてフランス料理のレシピ本を執筆するまでになる。その50年後、現代のニューヨーク。ジュリー(エイミー・アダムス)は作家になる夢を諦め、人生に行き詰まりを感じていた。そんな彼女はふとしたことがきっかけで料理ブログを思い立ち、ジュリアの524のレシピを1年で制覇し、それをブログに綴るという無謀な計画に挑戦する。

※掲載の情報は発行月時点の情報であり、現在とは異なる可能性があります。