ココジカ

サンウッドより、暮らしを豊かにするウェブマガジンをお届けします。

Produced by Sunwood

遊んできました! 大人も楽しめる最新ボードゲーム

Vol.73 / 2017, 11

ボードゲームと聞くと、何を思い浮かべますか?将棋、囲碁?それとも、「人生ゲーム」や「モノポリー」、カードゲームの定番「UNO」を思いつく方が多いでしょうか。今、ボードゲームがおとな世代で密かなブームになっています。巷では「ボードゲームカフェ」なるお店も続々とオープンし、学生やビジネスマン、親子連れで訪れる人々で賑わっています。今回は、下町根津にあるボードゲームカフェ「コロコロ堂」でお聞きした、初心者でも楽しめると評判のボードゲームをご紹介します。

SUNWOOD CLUB MAIL MAGAZINE Vol.73

ボードゲームとは?

ボード(盤)上でコマやダイス、カードを使って遊ぶゲームの総称で、日本では将棋、囲碁、オセロなどが特に知られています。純粋にボードを使ったゲームだけでなく、トランプや「UNO」などカードのみを使ったゲームもボードゲームとして語られることが多くなりました。いわば、TVゲームのようなコンピュータを使わず、「ヒト対ヒト」で楽しむのがボードゲームです。世界では年間数百タイトルの新作が発売され、ボードゲームが普及した「ドイツ」でのボードゲーム市場は昨年4億5,000万ユーロ(日本円換算:550億円)に達したといわれています。

初心者歓迎のボードゲームカフェ「コロコロ堂」

岩井 俊憲さん
お話を伺った方
コロコロ堂 代表
岩井 俊憲さん
大学卒業後、銀行に入行しM&A業務に携わる。2年半の銀行員時代を経て、趣味であるボードゲームを通じて「人が集まってくる場所を作りたい」という想いで2015年11月に開業。一番好きなボードゲームは「DIXIT(ディクシット)」。

代表の岩井さんは元銀行員という異色の経歴の持ち主。店内は、穏やかな表情が印象的な岩井さんの人柄がそのまま反映されたような温かい雰囲気で、開業時から少しずつ集めていったというボードゲームのパッケージが整然と並びます。

ボードゲームカフェ「コロコロ堂」

現在、なんと300種類のボードゲームがあるそうで、定期的にパッケージを入れ替えていらっしゃるのだとか。

こちらのお店ではどのようなボードゲームで遊ぶことができるのでしょうか。

「ボードゲーム初心者の方から、経験者の方まで満足できるよう様々な種類のゲームを揃えています。ボードゲームには5分で遊び終わるものから、ルール説明だけで30分、プレイ時間に3時間かかるものもありますし、中には遊び終えるのに12時間かかるものもあります。一般的に初心者の方はプレイ時間が短いものを、経験豊富な方だと世界観の作りこまれた長時間プレイできるゲームを好まれます。また、2人で遊ぶものから10人程度の大人数で遊ぶもの、競い合って勝負がつくものや、協力してクリアするもの、様々なゲームをご用意しています。」(岩井さん)

12時間とは何とも信じがたい話ですが、ルールを理解するだけでとても大変そう・・。

全くの初心者でも、遊べるゲームはあるのでしょうか。

「簡単なルールで、すぐに勝負がつくもの。戦略的な要素よりも運や直観力を求められるゲームが楽しいと思います。」(岩井さん)

そう言い添えて、選んでいただいたゲームがこちらです。

ボードゲームカフェ「コロコロ堂」

初心者向けのゲームとして、9タイトルをお勧めに挙げていただきました。

上段左から、「キャプテン・リノ(Super Rhino!)」、「ナンジャモンジャ」、「ドブル(Spot It!)」、「ストライク(Strike)」。
中段左から「デジャブ(DEJA-VU)」、「おばけキャッチ(Geistesblitz)」。
下段左から「クイビット(Quibbit!)」、「コヨーテ(Coyote)」、「ノイ(Neu)」。

「プレイ時間も短くルールもシンプルなので、お子さんでも大人と対等に遊べます」(岩井さん)

それでは、実際にプレイしたゲームをご紹介します。

おばけに翻弄される「おばけキャッチ」

おばけキャッチ
おばけキャッチ(Geistesblitz)
プレイヤー人数 2~8名
対象年齢 8歳以上
プレイ時間 20~30分
原産国 ドイツ
発行年 2012年
「おばけキャッチ」

ルールは簡単。テーブルの中央に5つのコマを置きます。「白い・オバケ」「灰色の・ネズミ」「赤い・いす」「緑の・ボトル」「青い・本」です。

この時、カードはよく混ぜて伏せた山にしておきます。さあ、ここからが勝負です。
山札からカードを1枚表にして、対応するコマを素早く掴み取りましょう。

「おばけキャッチ」

カードにはおばけなど、コマのイラストが描かれています。イラストと同じ「色・形」のコマがある場合は、ぼんやりしてはいけません。
場の誰よりも素早く掴み取るのです!
この場合は、カードに「緑の・ボトル」が書かれています。
誰よりも早く「緑の・ボトル」のコマを取りましょう。

「おばけキャッチ」

では、この場合はいかがでしょう。
カードには「灰色・おばけ」、「赤・本」が書かれていますが、そんな組み合わせのコマはありません。
そんな時は、色も形も関連しないコマを取るというルールです。すなわち「緑・ボトル」のコマを取らなければなりません。

「おばけキャッチ」は正しいコマを誰よりも早くとった人がカードを獲得でき、カードの枚数を競うという単純なゲームです。注意すべきは、コマと一致するイラストか、色も形も関連しないイラストの2パターンがあるということ。頭の回転の速さと瞬発力を競い合うため、大人も子供も上司も部下も関係なく「早い者勝ちのつかみ取り」という点が、大いに盛り上がります。難点は、熱が入った分、負けるととても悔しい気持ちになるということでしょうか。岩井さん曰く「上級者だと、一瞬で勝負が付きます。」とのこと。初心者の私たちは5秒ほどで恐る恐るおばけを捕まえます。「ああ、間違えた!」と叫びながら、ワイワイ盛り上がりながら楽しめます。

コラム:ボードゲームの歴史

ボードゲームの始まりがいつ頃だかご存知ですか。実は、紀元前3500年頃のエジプトの遺跡から、最古のボードゲームが見つかっています。正確なルールは解明されていませんが、現在の「バックギャモン」(西洋すごろく)の原型といわれています。日本では、これらに類似のゲームで、平安時代に「盤双六」が流行しましたが、あまりに熱中する人が多かったため、689年 持統天皇のころに禁止されてしまいました。その後も何度か禁止令が出されたというあたり、いかに人々がすごろくに熱中していたかがわかります。

※掲載の情報は発行月時点の情報であり、現在とは異なる可能性があります。